| 台湾原住民派遣団が早朝座り込み かけはし2006.9.4号 |
八月十五日、平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動実行委員会は、東京・坂本町公園から「小泉首相の靖国参拝に対する早朝抗議デモ」を行い、七百人が参加した。
午前七時四十分、小泉首相は、靖国参拝を強行した。結集した仲間たちは、前段集会の冒頭で、この暴挙に対して厳しく糾弾していった。さらに実行委事務局は、「一連の行動に参加していた台湾の仲間たちが、本日、午前五時半から靖国神社近くで座り込み行動を行い、小泉首相の靖国参拝に抗議しました」と報告した。台湾派遣団の断固たる抗議行動に対して参加者たちは、大きな歓声と拍手で確認した。
今村嗣夫弁護士(共同代表)は、「今日は、アジア解放の日だ。この日に小泉は、モーニング姿で靖国を参拝した。内外で厳しい批判が巻き起こるだろう。私たちの行動は、いち早い抗議行動となるはずだから力強く行っていこう。行動は、加害国の市民と被害国の市民が連帯して実現した。政教分離原則を求める取り組みを今後も強めていこう。私たちの行動によって、国内外のメディアで報道され、靖国神社と軍国主義が結びついた歴史を明らかにすることができた」とアピールした。
集会途中で反靖国座り込み行動を行った台湾派遣団の仲間たちは、「ウッホホー!ウッホホー!」、「反対小泉靖国参拝!」、「還我祖霊!」(祖先の霊を返せ!)、とシュプレヒコールを繰り返し、集会場に到着した。
台湾派遣団のチワス・アリさんは、「早朝から靖国神社近くで座り込みを行うために行動を開始しました。阻止線を突破し、神社前で私たちの思いを訴え続けました。小泉は裏門から入り、参拝が終わったらすぐに立ち去った。小泉は、私たちの決意と抗議に恐れたんだ。次の首相が誰であれ、再び靖国神社を参拝するのであれば、来年もまた来ます。断固とした抗議を行います。われわれ原住民に拍手を送ってください。日本と沖縄の友人たちに拍手を送りたい。さらに団結を強めていこう」と元気一杯にアピールした。さらに彼女のコールで「一緒! 頑張ろう! 靖国NO!NO!NO!」のシュプレヒコールを行い、銀座〜日比谷公園にむけてデモに移っていった。
総括集会で事務局長の内田雅敏弁護士は、「宗教的軍事施設である靖国神社を解体して初めて、アジアの皆さんとともに八月十五日をアジア全体の解放の日として祝うことができることができる。靖国を解体するまで闘おう」と締めくくった。最後に参加者全体で「小泉首相の靖国参拝を許さないぞ! アジアの人々とともに闘うぞ!」とコールしながらスクラムを強化していこうと誓い合った。(Y)
国家による「慰霊・追悼」反対
天皇制の戦争・戦後責任を追及し靖国をなくす闘いへ
八月十五日、東京・全水道会館で「小泉は靖国に行くな!国家による『慰霊・追悼』反対!8・15集会とデモ」(主催・実行委員会)が行われ、二百人以上が参加した。
集会は、実行委の基調報告から始まった。冒頭、小泉首相の靖国神社参拝強行に対して糾弾し、@「八・一五終戦記念日」の欺瞞性A元宮内庁長官・富田のメモ(A級戦犯合祀に「不快感」を示す裕仁の発言記録)を通した「平和天皇」の演出のねらいB国家による追悼・慰霊という政治セレモニー批判C天皇制の戦争・戦後責任と「皇室外交」の現在D「天皇制を維持しない」選択││などを提起した。
さらに、「現在、天皇制をめぐる政治状況は広い再編の過程にあり、改憲にともない予想される国家・社会の変容に適合的な天皇制のあり方がさまざまなレベルで提示されつつある。とりわけ歴史認識を自国中心主義的に解釈しなおす動きとして、社会・文化レベルに反映させようしている。つまり、戦争国家化の進行下で、靖国問題をめぐる政治焦点化があり、それゆえ一層の批判が必要だ」と強調した。
二〇〇一年八月十三日に小泉首相が靖国神社に参拝したことに抗議して靖国裁判を取り組んでいる西尾市郎さん(平和をつくる琉球弧活動センター)の講演が行われた。なお沖縄靖国訴訟原告は、八月十一日から十五日の「平和の灯を!ヤスクニの闇へ」連続行動にも参加した。
西尾さんは、「六月二十三日の『慰霊の日』に小泉首相が来るということで平和市民連絡会と沖縄靖国訴訟原告団は、抗議行動を取り組んだ。反基地と反天皇・靖国運動が一緒になって闘ったことは重要な意義があった」と報告した。
さらに、「沖縄のヤスクニ問題は『援護法(戦傷病者戦没者遺族等援護法)』に象徴されている。沖縄戦の被害を受けた住民を、戦後、国(天皇)に協力した犠牲者として『援護法』を適用し、戦死者を靖国神社に合祀した。沖縄の民衆は、ヤスクニによって屈辱を味わったと言ってもよい。国の嘘や欺瞞、沖縄民衆への冒涜が暴かれていかなければならない」と批判した。
続いて、靖国解体企画、反安保実、立川自衛隊監視テント村からアピール。
太田昌国さん(民族問題研究)は、@小泉首相の言葉のマジックとパフォーマンスの繰り返しの五年間を批判Aヒロヒトに責任をとらすことができなかった戦後六一年間の社会のあり方についてBエルネスト・チェ・ゲバラが訪日(一九五九年七月)し広島に行った時の反戦姿勢などを紹介しながら今後の反天皇・反戦運動の方向性について問題提起した。
また、「拉致とミサイル」というテーマから朝鮮民主主義人民共和国の金正日体制の問題点に触れると同時に、「共和国と国交がない、植民地支配の責任をとっていないことは日本政府に責任がある。しかし、植民地支配の問題なとがあるから共和国に対して、はっきりと意見をしない、あるいは及び腰の言論が、今なおわれわれの中に残っている。朝鮮に生きる民衆の問題と『不思議な権力構造』に君臨している指導者の問題を区別したうえで批判すべきことは批判していくべきだ」と指摘した。
アピールが女性と天皇制研究会、「日の丸・君が代」反対市民運動ネットワークから行われた。
右翼の挑発・
襲撃を許すな
集会終了後、靖国神社に対する抗議デモが出発した。警視庁公安三課は、天皇主義右翼の妨害行動を放置し、なれ合い続けていた。右翼宣伝カーは、会場周辺で嫌がらせのために徘徊し続け、デモ破壊をねらって神保町交差点、九段下手前で部隊待機していた。とりわけ維新政党・新風はデモ隊に差別・排外主義に満ちた挑発ヤジを行ってきた。また、大日本愛国党は、日の丸・靖国賛美ののぼり旗部隊を待機させ、デモ隊への突撃を準備していた。デモ隊は、このような右翼らの闘争破壊を許さず、断固たるシュプレヒコールを続け、右翼を圧倒し、けちらしていった。
改憲攻撃、小泉の靖国参拝強行と連動して天皇主義右翼の挑発行動が多発している。八・一五闘争、および一連の反靖国連続行動に対して国家権力は、右翼の違法行為を黙認、ないしは保護しながら運動破壊を策動してきた。われわれは、国家権力と天皇主義右翼が一体となった攻撃を絶対に許さない。 (Y)
暫定滑走路北側延伸阻止
公聴会粉砕をかかげ成田市内をデモ行進
平野さんが力
強く反対発言
八月二十一日、三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会は、「三里塚暫定滑走路北側延伸阻止 『公聴会』粉砕!成田市内デモ」を行った。
国土交通省は、空港会社が暫定滑走路(二千百八十m)の北側延伸(三百二十m伸ばして二千五百m)の施設変更許可申請を提出(七月二十五日)したことに対して、航空法に基づく「公聴会」を成田国際文化会館で開いた。
そもそも「公聴会」は関係者の意見を聞く場として設定されるが、国交省が延伸を許可するための法的手続きに過ぎない。事実、「公聴会」は、周辺市町長ら二十六人の賛成意見のオンパレードだった。
このような「公聴会」の性格であるが、東峰住民の抗議をたたきつけるために平野靖識さん(東峰らっきょう工場)は参加し、「北側延伸は憲法に定める国民の生存権を脅かすもので認められない。東峰地区の住民は生存条件以下にあり、被害が増す計画変更は受け入れられない。北延伸計画は凍結すべきだ」と力強く発言した。さらに騒音被害が予想される久住地区の住民が反対発言を行った。
三里塚・暫定滑走路に反対する連絡会は、赤坂公園からデモをスタートした。宣伝カーからは、暫定滑走路北側延伸の不当性、空港会社の生活・人権破壊の強引な空港計画などを批判し、成田市民に訴えた。デモ隊は、「公聴会粉砕!北側延伸反対!」のシュプレヒコールを繰り返した。
東峰住民が公
開質問状送付
成田空港会社は、アジア国際空港競争での後退、羽田空港第四滑走路拡張などによって大幅な地位低下に追い込まれてしまった。成田空港の地位挽回をかけて、なんとしてでもB滑走路の二〇〇九年度完成化をねらっている。東峰地区農民の闘いによって北側延伸に追い込まれたが、ジャンボ機を運用するぞと追い出し脅迫を続けている。北側騒音地域住民に対しては、騒音対策と称して金ばらまきで沈黙を強制したが、一部には空港会社のやり方に不信を抱く住民もおり、補償交渉が解決していない。それにもかかわらず、見切り発車で許可申請を提出し、国の許可が出る前から、七月末には、工事の入札公告も行っている。
このような強引なやり方を容認し、国土交通省は「公聴会」を経て、九月中に着工を許可するとしている。とりわけ許し難いことに空港会社は、延伸に伴う新誘導路建設のために東峰住民が入会地として利用してきた「東峰の森」を伐採しようとしている。
このような暴力的な手法に抗議して東峰住民は、空港会社に公開質問状(別掲)を送った。しかし、空港会社の回答書(十八日)は「(昨年の北伸指示前の)話し合いの場で暫定平行滑走路の供用中止という、到底受け入れがたい意見をいただいたこともあり、合意に達することができなかった。北伸は苦渋の選択」と居直り、新誘導路建設=「東峰の森」破壊を前提にして「説明・相談させていただきたい」などというふざけた暴言を行ってきた。国交省と空港会社が一体となった東峰地区住民追い出し攻撃、「東峰の森」破壊、北側延伸強行を許してはならない! (Y)
「公開質問状」│「〈東峰の森についての質問〉1、……東峰区は東峰の森への誘導路建設を認めていません。またこの問題について何の説明も受けていません。東峰区にとって、東峰の森はとても大切な森です。「区の皆様とご相談することなしに公団が一方的に計画を策定し進めていくことはあり得ませんと重ねてお約束いたします」(二〇〇三年二月二〇日受付「回答書」新東京国際空港公団)との文言に相違ないことを確認していただきたいと思います。 2、東峰神社の神社林を無断で伐採したことを、二年半前に正式に謝ったばかりです。東峰の森で再度の伐採の強行は許されるはずがありません。そのことを確認していただきたいと思います。……〈過去の手法についての質問〉……〈生活破壊についての質問〉……〈人間の尊厳についての質問〉……二〇〇六年八月三日 東峰区 区長 小泉英政 住民一同」
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